過年式車両の販売を考える。

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過年式車両の販売を考える。

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2020/02/26 過年式車両の販売を考える。

 

そういえば、先月、初めてオートサロンへ行きました、視察へ。

4輪?関係ないじゃん?って思われがちですが、実は大いに関係あるんです。

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規模の大きさにびっくりですね。

2輪関係とは数字の桁が2つ3つ違います。

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見覚えのある車両の展示も・・・。

 

 

 

年々、暖冬です。

明確な冬があった頃、正月明け~3月半ばくらいまで皆さんバイクに乗らないので、割と仕事も落ち着く感じでした。

しかし、この数年は雪が積もっても1日~2日、今年なんてこのまま春になるのでは?

 

バイクは冬になると相場が安くなる、なんて言われていましたが、現在は正直なところ無いです。

バイク人口が激減したうえに、ビッグバイクは特に台数が少ないので、相場もあって無いような、、、本当の意味での平均価格をとるにはちょっと・・・といった感じです。

 

弊社でも新車販売・中古車販売・コンプリート車販売、行っております。

いわゆる販売を生業としてはいないので、中古車情報サイトに掲載できるレベルではないですが、けっこう依頼され、そこそこ車両販売はしております。

販売をしているので、もちろん車検や定期点検整備等のメンテナンスも行っております。

また、よく言われるのですが・・・ 弊社は海外だけでなく、国内パーツメーカーの商品はほぼ全て、購入できます。

よく気を使ってくださってか、通販や量販店でパーツを購入されて持ち込まれるお客様がおられますが、作業工賃が『持ち込み料金』になり、逆に総額で高くついてしまう場合がありますので、要ご検討願います。

 

 

下記~ ちょっと長い読み物のようになっていますが、私どもが日頃から訴えている事が詰まっていますので、少しお付き合いください。

 

販売といえば、よく90~2000年代初頭の車両を中心に販売している店を目にします。

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新車の売れ行きが悪いので、買い替えのサイクルがきちんと成されていた時代に比べ、正直なところ全体的に高い値がつけられています。

2000年式でも、ざっと20年前です。

現在のメーカーの純正パーツのストック期間は6年です(昔は最低10年)。

自分が所有されているバイク、どこまで純正パーツが出るか、皆さん把握されていますか?

ちなみにZRX系は1200の後期型以外はメインハーネスは出ません。

よく壊れるミッションも、既に出ない歯があります。

 

その車種の専門店で、その車種の良さの提供、生産終了パーツや良質な中古パーツのストックをしていたり、万全のアフター態勢で絶版車を販売しているのであれば良いですが・・・

ほとんどの店は失礼な言い方をすれば、売りっぱなしです。

ユーザーさんからすれば、新車や近年の中古車を買うには若干予算が・・・、お店の方がお勧めするからキャブ車を・・・

いちばん買いやすいと売りやすいが合致してしまった結果です。

しかし結果的には修理の繰り返しで、高年式車を買っても変わらなかった額になったうえに、車両を手放すハメに・・・

しかも手放すときはタダ同然の買取価格・・・

これはここ近年、非常によくある話です。

過年式の車両をお店側が勧めてくる場合、購入後、何年・何km、保証をつけてもらえるか購入時に契約してもらうのも良いかもしれませんね。

その内容次第で納得できる車両であれば良いのでは?

 

また、それ以上に外車が厄介で、正規店・ディーラー管轄から出た野良外車、普通の中古車販売ショップや個人売買などで購入した場合、正規店で修理をみてくれないケースが非常に多いです。

購入した店なのに面倒を見てくれない場合も非常に多く、最悪です。

おまけに転倒や各所が壊れてしまった場合、純正パーツ自体が本国からなかなか供給されないメーカーも多々あります。

安いからといって中古車販売店や個人売買で購入すると、非常に痛い目に合う事が多いので気をつけて下さい。

 

 

弊社でもキャブ車に乗られているお客様、かなり居ます。

ただ、『絶版車を購入する』のと、『所有しているうちに絶版車になった』は、全くもって状況が異なります。

弊社に現在出入りされているお客様の9割近くは、もちろん後者です。

ここ10年以内、純正パーツが出るうちにエンジンをフルオーバーホールしていたり、電気系を全て新品交換していたり、まだ交換していなくても新品のメインハーネスだけはあらかじめ購入済みであったり、部品取り車を1台もっていたり、長く乗る為に準備万端です。

それは、長年乗っている自分の愛車をこの先も可能な限り乗ってゆくという覚悟の表われでもあります。

 

 

 

4輪でよく言われる話です。

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ドイツ車は強いので距離や期間、長く乗れる・・・なんて言われています。

それを鵜呑みにすると痛い思いをします。

実際に周りでも、その通りになってしまった人達を見てきました。

同じ車種の中古車なのに、きちんとしたショップやディーラーで販売されている車両に比べ、個人売買やネットオークションで販売しているような業者が販売している車両は凄く安い・・・

それはボラれているのか?確かに前者は店舗維持費等もかかるので高くはなりますが、要因は別にもあります。

日本車に比べ外車は壊れます。

ただ、どれくらいの周期で何が壊れるといった各部の消耗品交換時期がメーカーの方より明確に伝えられているので、ディーラー管轄や専門店だと、それが実施されています。

それに加え、日頃の定期メンテナンスがあり、長年乗れるという意味合いです。

日本車の意味合いでのハイエースのような『長く乗れる』とは違います。

日本人的な長く乗れる意味合いであれば、日本車に乗っていたほうが良いと思われます。

欧州車はパーツが消耗品という考えに対し、日本車は車そのものが消耗品なので本格的にダメになりだすと廃車までが早いです。

 

日本車でも似たような事を取引先に聞いた事があり、マツダのロータリーの中古車、RX-7に比べ後継のRX-8は爆安なのでお買い得か?と。

究極的なチューニングベースや人気といった点を除いて考えた場合、車屋さんから実際に言われたのは・・・。

RX-7は定期メンテやパーツ交換をしていないと壊れていたので、走行距離の割にきっちり手の入った今でも調子の良い車両が多いのに対し、RX-8は壊れにくくなったせいで乗りっぱなしで、実際は不調な車両が非常に多く、そういうのが売りっぱなし店の店頭やネットで販売されていると。。。

 

中古車両を購入する際に非常に重要になってくるのが、新車からの定期点検記録簿なのですが・・・

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現状、バイクでは無くて当たり前です。

絶対にあったはずなのに、前の店が業者オークション出品の際に破棄しているケースもあります。

何か疑わしい点があるのでしょうか?

残念な話ですが、デジタルメーターになってから、逆に走行距離の改ざんは非常に簡単で安くなりました。

こう考えると定期点検記録簿や作業明細の重要性、これらの無い車両の購入は怖くないですか?

 

4輪を購入する際、記録簿が無い車両は『距離不明』で扱われますし、車両価格も安くなります。

2輪はディーラー認定中古車等を除いては、履歴不明車がほとんど締めています。

私どもが中古車両を探してくる際、点検簿のない場合、目に見える各部の消耗具合を徹底的に見ます。

例えば、走行距離が1万km前後であれば、純正のチェーン・スプロケが装着されているケースがほとんどです。

ゴム材質のステップであれば減り具合、ヒールガードの擦れ具合、ネイキッドモデルであればメインハーネスとフレームのネック部分の塗装の擦れ具合など。

社外品に変わっていたり怪しい点がある場合は、リスクと天秤にかけ手を出さない事も多々あります。

 

今のご時世、ネットからの情報も非常に多く、その情報には嘘も真実も。

もしくは、それを書いた人にはたまたま真実だったのかもしれません。

たまたま壊れない車両だったのかもしれません。

どれを信じて進むかは個人の自由です。

ただ、過去に何台も携わってきた、それを生業としている方々の裏の声に嘘はありません。

 

 

それよりも現在、いちばん怖いのがECUの書き換え(リフラッシュ)です。

実店舗を構えていない方々がネット上での受付で、無責任に書き換えを行っているのをよく目にします。

近年の車両はディーラーで診断機にかけるので、ECU書き換えが行われている車両はバレますので非常に買取が安くなります。

そして何より、書き換えの内容が明確でなかったり、書き損じて内部が破損していたり。

過去に2次エアシステムが書き換えで機能しなくされている中古車両を購入してしまっている方がいましたが、これでは何をやっても車検は通りません。

販売した店側も診断機を持っていない店がほとんどなので、気づきません。

買った中古車の不調の原因がECUの書き換えだった場合、ECUの交換はイモビライザーや鍵関係もセットになるので、15万円ほどかかります。

そうなると、結果的に購入したお客さんが負担をくらいます。

ECUという見えない部分での不正改造を施されている車両が、見た目だけフルノーマルに戻されて店頭に並んでいるケースも年々増えてきています。

 

 

 

 

新車が売れないと、その先の中古車も出ません。

新車が売れないと、販売価格も上がってしまいます。

新車が売れないから、メーカーも海外製造をするようになりました。

新車が高くなると、若い層たちは買えなくなります。

 

CB400SF、私たちのころは定価589000万円で、高校生たちがバイトして皆んな新車を買っていました。

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現在のCB400SF、いくらするか知っていますか?

昔と違って物価が上がったからなんて言う人、今の高校生がバイトして買える価格帯だと思いますか?

いくらインジェクション化で触媒が装着されたとはいえ、それだけではこの価格帯にはなりません。

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XJR400は定価579000円

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ゼファー400なんて当時40万円台後半でした。

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過年式車両を高値で推し薦めて販売するのも商売の手ですが、2輪業界全体での行く末を考えると、一時しのぎの高いリスクを抱えているのではないかと思います。

色々な実情も含んでいるので、この場で多くは書きませんが・・・

 

 

ただインジェクション車になってからの明確なデメリットもあるんです。

キャブの頃は、乗らなかった間にキャブが詰まってしまい、メンテで運ばれてくる事がありました。

それがきっかけで店に顔を出す、そのついでに我々が車体を見て状態を判断する、表面化していないトラブルを発見したり各部のメンテナンス時期を知らせる、という事がありました。

が、インジェクションになってから、不調でもエンジンが掛からなくなる事が無くなったので、2年に1回、車検時のみに来店されるお客様も増えました。

率直に言うと、2年間ノーメンテナンスです。

車体の整備具合という面では非常に質は落ちています。

乗れるが完調ではない車両は確実に増えました。

新車で購入し、乗り倒すだけ乗り倒して5年後に再び新車で買い替えというパターンで乗っている方であれば良いですが、大半が不調を訴えてくる頃には既に手遅れで、1度の修理に各箇所、膨大な金額がかかってしまうパターンに・・・。

このようなケースが多く、インジェクションのメンテ不足車はキャブ車の頃と比べ、費用が非常にかかる傾向にあります。

 

また、キャブと違いインジェクションはインジェクターが詰まり気味で噴射量が落ちていても、ガソリンは噴射されるので着火はします。

シングルインジェクションボディな上に上下に燃調補正する4輪と違い、2輪のO2センサーは燃調が薄い分にはOKと判断するので濃くする補正はしないです。

しかも4気筒であれば、O2センサーが4本各パイプに装着されている訳ではありません、理解力のある詳しい方は2輪のインジェクターの詰まりがマズい事に気づくと思います。

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ガソリン添加剤を入れ、期間を空けず定期的に乗っている方はよいですが、乗らない期間が続く方、インジェクターの噴射量チェックおよびクリーニングをお勧めします。

弊社がクリアインジェクター(装置の名前)の販売元で全国のショップさんに卸していますので、当然、弊社でも施工を行っております。

車検の際の御依頼は、更にお得な価格設定にしております。

ちなみに過去に自分のバイクで、4ヶ月くらいエンジンを掛けない事がありましたが、室内保管車両でもインジェクターはアウトでした。

古い中古車を売るばかりで、どれだけ今の2輪業界が低レベルかというと、キャブの頃の感じで、定期的にインジェクションボディ(インジェクターではない)をちゃんと清掃している!と言う残念極まりないショップさんがいた位ですから。

エンジンがかかる仕組みを理解できていない・・・。

 

 

欧州の歯医者が予防医学に切り替えた結果、定期検診やフッ素塗布で訪れる患者が増え、逆に利益が上がる事になったのは有名な話です。

そしてそれは患者にとっても要治療まで虫歯が進行しないので結果的に医療費は抑えられ、お互いに良い結果であると。

 

 

 

 

 

長話にお付き合い頂いてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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